「 プロは結果なんですよ 」

ずいぶん前に人から言われたこと

「プロは結果なんですよ」

当時、育成の指導者をしていた自分の結果とはなんだろうと考えた

選手が上手く出来ない。 理解していない。 

これらは指導者からしてみれば指導しなかったことと結果は同じ

出来たことは選手のおかげ、出来なかったら指導者のせいだと

担当しているカテゴリーが大会で良い結果を出すこと以上に

目の前の選手が将来的により高く成長することが育成の目的だ

大会やコンペティションは才能を磨くためのツールでしかない

U -12の全日本少年サッカー大会、U-15日本クラブユース、

U-15高円宮杯などの全国大会で優勝はしても将来の保証にはならないから

「いいサッカー選手である前に、一人の魅力ある人間になろう」

プロサッカー選手になりたいのだから、応援してもらえるような人間になろうと

持って生まれた才能を活かすためには「人間力」が大切であろうと

でも、考えてみると「人間力」を高めるのはサッカーだけじゃない、

そもそもスポーツじゃなくても、部活をしていないくても「人間力」は高められる

その面で言えば学校の先生方に素晴らしい人たちがいる

じゃぁ自分はどうなんだと考える

Jクラブの育成カテゴリーを担当している。

クラブがそもそも求めているものは

何かを考えると「自分のクラブのTOPチームの主力を担う選手を育成する」こと

前述のように、そのために「人間力」の成長は絶対に大事。 

でも、私たちはプロのサッカーコーチ。 しかもJクラブの育成のコーチ(当時)

「自分のクラブのTOPチームの主力になるようなサッカー選手を育成すること」

その観点で考えれば、

「TOPに一人も上がっていない」

では寂しいし

「プロにはなったけど他のクラブ」

「TOPに昇格したけど、試合に出場していない」

それも寂しい

TOPのカテゴリーでコーチをしていたら

「勝利」「タイトル」「昇格」「残留」

こういうわかりやすい結果で判断されるから

有無も言わさず評価されるんだけど

育成の評価は難しい

プロで通用するような選手が出せなかった時に

選手を診る目がないのか、スカウティングの力がないのか

いい素材を指導する力がないのか、ハード面が乏しいのか

選手自体の運も必要、指導者との相性、指導者のヒキの強さも

逆にヒキが強くて、指導者の力が低くても選手の器が大きくて

プロになるべくしてなっていく選手もいる

おもしろいよね

The Footballer  フットボール と 人 と しあわせ

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